人生は苦しみに満ちている。

全てのものは流れて変化していく。

人間は、一つのものに固執しようとする。

一切が流転する理に逆らおうとするからこそ苦痛が生まれる。

自分そのものも常に変化していく。「自分」というものに固執しようとすればするほど苦しみが増す。

その意味で、自我と呼ぶような固定されたものは本当は存在しないのかもしれない。概念として人間が作り出したものに過ぎないのかもしれない。

変化しない自我など存在しない。自分という実態は不変の「自我」ではなく、変化し、連続した自分の寄せ集めに過ぎないのかもしれない。

人間には本能があり、本能が欲望を生み出す。仏教では煩悩という。欲望は決して満ちることはない。決して満たされない欲望を満たそうとすることそのものが苦痛である。

究極的には我を消せば欲が消え、苦痛から解放される。

しかし、悟りに達することは出来ない。

この世の全ては変化し、相互に影響を及ぼし合っている。

ならばせめて自分のものは一時的なもので自分の所有ではなく、自分ですら一時的なものに過ぎないことを知ろう。

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