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神道

縄文文化と原始神道5

5.原始神道のカミ観

縄文人は、豊かな感受性を持ち、ものの本質を見抜くことに長けた人々でした。彼らは、「物」の奥に隠されている本質・霊性を感じ、力ある「モノ」として尊びました。畏怖と畏敬の感情は、自分たちの生活領域に関わるモノ全てに対してありました。

いつの頃か、日本人は神聖な感情や畏れ引き起こすモノをカミと呼ぶようになりました。本居宣長は『古事記伝』において「すぐれたるとは、尊きこと善きこと、功(いさを)しきことなどの、優れたるのみを云うに非ず、悪しきもの奇(あや)しきものなども、よにすぐれて可畏(かしこ)きをば、神と云なり」[1]とカミを定義しています。

つまり、尋常ではなく偉大で、凄まじい力(エネルギー)を持っているものはどんなモノでもカミになる可能性があるということです。それも、良いものだけでなく、悪いもの、妖しい(怪しい)ものも、人間も区別なく、可畏(かしこ)ければ全てがカミになるということです。だから、日本には数えきれないほどのカミがいます。日本に八百万の神がいるとは正にこのことの故にです。

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縄文文化と原始神道4

前回までの記事で、日本人の精神的・文化的基層が縄文文化と、その文化・風土の中で培われた原始神道を源流としていることを大まかに見ていきました。

今回からの記事では、原始神道と縄文文化との関わりを更に掘り下げ、縄文人の宗教的感性、カミ観念について考察していきたいと思います。

また、原始神道は、惟神の道(かんながらのみち=神と共にあるという意味)とも呼ばれています。惟神の道が縄文人にとって、どんな意味を持っていたのかも考察していきたと思います。

その為に、まず縄文文化とそこに息づいていた原始神道とはどの様なものであったのかということから見ていきます。

4.縄文時代の霊性

前回の記事の中で既に触れましたが、縄文時代の文化は考古学的研究の積み重ねにより、私たちが想像していた以上に豊かで高度なものであったことが明らかになってきました。縄文文化は、1万年以上という非常に長い期間に渡り持続・継続していきました。

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縄文文化と原始神道3

3.原始神道とは何か

原始神道・古神道と呼ばれているものは、ある時点で誰かによって創始された宗教ではありません。キリスト教や仏教の様に、創始者がいて、教典があり、教えを広めた特別な宣教者がいるという訳でもありません。

原始神道とは、縄文人の生活の知恵の結晶であり、生活の道といえるものです。神道は、惟神の道(かんながらのみち=神と共にあるという意味)とも呼ばれています。原始神道とは縄文人・日本人の生き方そのものです。だからこそ、原始神道は縄文人が自然に対して抱いていた畏敬の念によって生まれてきたものであると言うことができます。

縄文人は非常に感受性が豊かな人々でした。それは、自然をモノとして唯物的に見るのではなく、自然の中にある豊かな生命力を感じ、そこに生命への根源的な働きが表れていることを感じ取ったのです。そして、その自然の中にある生命力に、自分たちを超えたものがあると悟り、これを神と捉え、畏れ、崇めるようになっていったのです。

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縄文文化と原始神道2

2.縄文人の生活-原始神道

原始神道の起源を探ってみると、その源流は縄文時代にまで遡ることができます。

縄文時代に誕生し、発展していった固有の信仰体系は原始神道・古神道・縄文神道・神祇信仰と呼ばれ、神社神道とは区別されて考えられています。そもそも、当然ながら縄文時代には「神道」なる言葉は存在していませんでした。

神道とは中国の「易経」や「晋書(しんじょ)」に出てくる言葉ですが、日本で固有の意味をもって用いられたのは、外来宗教である仏教や道教・儒教と日本古来の信仰を区別することがきっかけであったと考えられます。

日本人が区別する意味で「神道」という言葉を用いた最古の記録は、720年に編纂された『日本書紀』の第二十一巻「用明天皇紀」、また第二十五巻「孝徳天皇紀」に記されています。

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縄文文化と原始神道1

神道とは、日本に固有の信仰体系であると言われています。神道と聞けば、多くの人は日本人の宗教と自然に考えるでしょう。

しかし、ちょっと考えれば気付くことですが、私たちは、自分たち自身の先祖のことについてほとんど知っていません。

今回からの「縄文文化と原始神道」では、何回かに分けて神道がどのように生まれてきたのかについて考えていきたいと思います。まず最初は、原始神道が生まれることになった古代の日本について考えていきます。

1.日本人とは何か

私たち日本人の祖先は、少なくとも2万年前に今のロシア南東部のバイカル湖付近に住んでいた人々が日本列島に入ってきたり、東南アジアの人々が入ってきたことが始まりだとされています。

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