生きる意味とは何か?
これは漠然としていて答えようのない質問です。
種の保存こそ、生命の存在意義と答える方もいらっしゃると思います。
しかし、私たち人間は単に繁殖すること以上に、知的創造性が与えられています。
人間は種を保存することだけではなく、自らの人生においての意味を見出そうとします。
それは自分のアイデンティティと密接に関わってきます。
もし、生きる意味を考えることもせず、ただ毎日を暮らすだけの人生ならば、それは精神的には動物と何も変わりません。
なぜ自分は生きているのか? 自分とは何者なのか?
この質問は、人生においての自分を役割を見出すことに他なりません。
生きる意味を知るということは、人生においての自分の存在の価値を見出すことです。
人生においての自分の役割。それは自分が何を中心にして人生を生きているかという質問に変えることができます。
あなたは「何のため」に生きていますか?あなたの人生にとって最も重要なものとは何でしょうか?
自分にとって、一番大切なもの。他の何よりも明確に重要と言えるもの。他と比較できないほど自分にとってかけがえのないもの。
それは何でしょうか?
それは、金、地位、権力、社会的成功であったり、家族や子どもかもしれません。
また、自分自身、命、自分の思想・信念、宗教、他者、もの、欲望と答える人もいるかもしれません。
そして、社会、未来、夢、希望という答えもあると思います。
一番大切なもの。
この質問の答えこそ、人生においての自分の役割を決めるものです。
あなたの人生にとって最も重要なものこそ、あなたの人生の中心、人生の目的です。
金が一番大切というならば、その人は金のために生きている、金のために人生を捧げているといえます。その人にとって人生にとっての役割は金を稼ぐことです。金が人生の中心であり、生きる目的です。
その人生を意味あるものと感じるか、無意味なものと感じるかは、その人次第です。
神がいるのかいないのかという質問は無意味です。
神とはあなたが決めるものです。
宗教改革者のマルティン・ルターは「あなたにとって最も重要なものこそ神になる」と言っています。
金や地位、権力が最も重要なものであるならば、それがその人にとっての神です。
神とは、自分の人生を支配し、生き方と自分自身を決定付ける存在といえるでしょう。
欲望が神となる人にとって、欲望がその人の人生を支配し、生き方と自分の存在を決めるのです。
何を人生の目的とするかに正しい・間違っているはありません。しかし、ただ一つ言えることは、人生の価値と存在の価値を決めるのはあなた自身であるということです。
あなたにとって一番大切なものは何ですか?