3.キリスト教社会福祉事業の側面
① 特に日曜学校に注目して見ていきたい。
② 日曜学校は1780年に、イギリスのロバート・レイクス(1735-1811)がイギリスのグロスター市で貧しく悲惨な生活を送っていた子供たちに、読み書きやカテキズムを教えたのが始まりであった。レイクスは自ら発行する新聞「グロスター・ジャーナル」に日曜学校の記事を載せたので、広く世間に知られるようになった。 当時の日曜学校は慈善学校と同義であり、日曜日に6時間以上も開かれ、宗教教育はもちろん、一般初等教育が行なわれていた。
③ 日本において日曜学校がもたらしたものは、教育を受ける機会を与えられていなかった子供たちに教育を与えたことである。また、日曜学校は子どもへの教育だけではなく、地域社会にも介入していき、社会構造の中で抑圧されていた人々や、女性、老人、孤児などにも支援し、希望を与えた。