前回の第3日目の続きである。

次に向かったのは、三美女の岩と呼ばれている場所である。そこには三つの巨石がとても信じられないような状態で、下の円柱状の岩の上に乗っかっていた。オーストラリアのカンガルー島の奇岩を彷彿させるような不思議な巨石だった。この3つの岩はギリシア神話の女神のヘラ、ヴィーナス、アテナにあてはめて三美女の岩とよばれているが、これは実は、後の人が便宜的に付けた名前である。また、空気が澄んでいて、とても気持ち良い場所であった。

次に訪問したのはトルコ絨毯屋であったが、そこではとても貴重な体験をした。お店に入ると、とても日本語が上手な店員さんが迎えてくれた。店員さんは、糸がどういう構造になっていて、どのような過程を経て作られているかを、実際に現場を見せながら教えてくれた。絨毯を編む女性たちの作業も見せてくれたが、速すぎてよく分からなかった。若い女性の方がスローモーションでやって見せてくれてやっと理解できたが、その作業の速さには驚くばかりであった。

店員さんの話によると、絨毯を編めることはトルコの女性にとってステータスであり、どれだけ複雑に編めるかによって世間の評価が変わるらしい。次に店員さんは絨毯を選ぶ際にとても有用な知識を教えてくれた。絨毯の価値は作るのにかかった時間によって決まる。

つまり、網目が細かく、柄が複雑な物の方が作るのに時間がかかるので、値段を訪ねるときは「いくら」と聞くよりも「どのぐらいかかったか」と聞く方が上手な聞き方であるとのことである。一通りの説明が終わると、店員さんは次に、様々種類の絨毯を見せてくれた。上質な絨毯は触るとひんやりとした肌触りで、また裏表に模様がある。さらに上質なものになると芸術性が高くなり、生地の角度を変えると絵柄も変わるようになる。

絨毯屋の店員さんの一人に教えてもらったトルコの話がとても思い出深い。その店員さんとの話はとても楽しく、トルコの一般事情も話題になった。まず、トルコ人の男性はだいたい18歳ぐらいで結婚するらしい。結婚する相手の女性は普通自分より年下で、16歳ぐらいである。また、トルコにおけるイスラム教は、日本における仏教と同じような感覚であり、熱心に信じている人はそんなに多くないということである。

午後はコンヤに向かった。途中で、名前は忘れてしまったが標高3900m以上の山を一望できる所に立ち寄った。景色は素晴らしく、空がとても広く見えた。手前のほうには無数の奇岩群があった。次に立ち寄ったのはキャラバン・サライの城門跡であった。大きさはクレオパトラの門の何倍もあり、とても大きかった。門はとてもきれいに修復されており、状態は良かった。昔、ここが隊商たちの一時休憩所だったと考えると歴史を感じることができた。

今と昔のトルコ人の生活風景を感じることができた日であった。

 

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