みなさんも友人と待ち合わせをしていて、電話で「ごめん、少し遅れる・・!」と連絡を受けたことが一度はあると思います。

何気ないやり取りですが、あなたはこの「少し遅れる」を何分ぐらいのことだと思いますか?

あなたの「少し」と友人の「少し」は違う時間かもしれません。あなたにとっては5分でも、友人にとっては15分かもしれません。

5分で来ると思っていたら、15分も遅れて来た。この程度でしたらトラブルにはなりませんが、待っている間は少しイライラするかもしれません。

あまり意識しないかもしれませんが、実は時間の感覚はかなり人によって違います。この視点は大切です。

私の「少し」「ちょっと」「すぐに」が、他の人と同じであるとは限りません。

言葉と同様に時間も曖昧で、人によって捉え方が異なります。些細なことですが、この様なことから誤解が生じる可能性があります。

上司が「この仕事、すぐにやってくれ」と言ったのに、20分経っても部下がまだ仕事に取り掛かっていなかった。恐らく、上司はこの部下のことを「時間にルーズな奴だ」とか「命令に従わない」と思うでしょう。でも、この部下にとっての「すぐに」は25分以内だったのかもしれません。彼にとってみれば、「すぐに」行動に移さなかったわけでも、命令に従わなかったわけでもありません。

誤解というものは意識しないところから生まれます。時間に限らず、自分の持っている「基準」を絶対視せず、何か「おかしいな」と思ったら、相手に確認してみると良いかもしれません。すると、単に互いの感覚や基準が違うだけだったということがあります。

こうしておけば、後々面倒なことにならずに済みます。人間関係のこじれも、こういった誤解が原因になっていることが多々あります。

時間は一人ひとり感覚が違いますよ、というお話でした。