4.ストロークの欲求とディスカウント

ストロークとは、他の全ての人々から得られる刺激全てのことを意味します。交流分析では特に、その人の存在や価値を認めるあらゆる働きかけを意味しています。

ストロークは人間の精神の健全な発達には必要なものであり、ストロークなしには人間は生きることが出来ません。正に、「心の栄養物」といえます。

ストロークには大きく分けて2種類あります。それは、肯定的ストロークと否定的ストロークです。

肯定的ストロークとは、相手への理解と親密さに満ちた働きかけであり、幸福感と喜びを与え、相手に存在の意味や価値を感じさせるものです。人間は肯定的なストロークを貰うことによって、心が豊かに成長していきます。

否定的ストロークとは、相手を否定するメッセージであり、相手に自信を失わせ、憂鬱な気分にさせるものである。

また、相手の行動に対するストロークは「条件つきストローク」であり、相手の存在そのものに対するストロークは「無条件のストローク」といいます。

また、ディスカウントというのも存在する。ディスカウントとは、その人の存在や価値を無視したり、値引きしたり、蔑視したりすることである。即ち、ディスカウントとは「肯定的なストロークがまったく与えられない状況」のことです。

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また、人間には発達段階に応じて基本的な欲求が存在します。乳児期においては、抱かれたり、あやされたりされる接触欲求を持っています。

幼児期においては、ほめられたり、言葉をかけられたりする承認欲求があり、これが満たされないと自分の存在に対して自己否定的な劣等感を抱くことになってしまいます。

思春期は自我の確立への欲求をもっており、成人は時間の構造化への欲求を持っている。この欲求は「自分の時間をいきいきと生き、一生を有意義に過ごしたいという欲求」のことです。

 

5.人生における基本的な構え

人生における基本的な構えは、私たちが幼少期に親からどのようなストロークを与えられて育ってきたかによって、4つに分けることが出来ます。

この4つの構えはそれぞれ自分自身に対して、他の人々に対して、そして自分の人生に対する構えです。

  1. 私もOK、あなたもOK。この構えを取る人は、幼少期に親からの愛情の篭った、暖かいストロークを十分に与えられてきた人である、この構えを取る人は、自分と他者、そして自分の人生に対して肯定的に受け取ることができる。
  2. あなたはOKだけれども、私はOKではない。この構えを取る人は、幼児期に否定的なストロークを多く与えられた人である。自分をくだらない存在だと思い、抑うつ状態に陥りやすい。
  3. 私はOKだけれども、あなたはOKではない。この構えを取る人は、幼児期に虐待されたり、親から酷く無視されて過ごしてきた人である。この人は、他者に対して極端な猜疑心を持つ。
  4. 私もあなたもOKではない。この構えを取る人は、幼児期に親からの愛情を全く受けなかった人である。この人は、人生に常に絶望を感じ、生きるに値しないと思う感情を抱く。

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