人生の価値とは何か?

どれだけ成功してきたか。どれだけ多くの財を築けたか。その様なものを人生の価値だと考える人が多くいる。

しかし、私はそうは思わない。

そもそも人生というのは他人によって価値が決められるようなものではない。

自分の人生の価値を決めるのは自分自身である。

自分の人生にどれほどの価値があるのかということで悩んでいる人がいたらこう言いたい。

人生の価値を他人と比較すること自体が間違いであると。

あなたの人生を生きるのはあなただけである。他の誰かがあなたの人生を代わりに生きてくれるわけではない。他者がどう生きているかを見て、羨んだり、思い悩んだり、見下したりすることは無意味である。あなたが他の誰かの人生の価値を決めることは出来ない。その人がその人の人生の価値を決めるのだ。それと同じように、誰かがあなたの人生の価値を決めることもない。

自分自身に向き合へ。自分に向き合うことなしに、人生の価値を考えることは出来ない。

私にとって、人生の価値というものは、どれだけ多くの成功を積み重ねてきたか、どれだけ多くの信用を得てきたか、どれだけ多くの財を築けたか、どれだけ自分の思う通りに生きられたかということではない。

人生とは、どれだけ逆境へ立ち向かえたか、逆境を乗り越えていったか、失敗を恐れずに物事にチャレンジできたか、その様な在り方にこそ本当の価値がある。

失敗を経験せずに成功し続けることにどれだけ意味があるだろうか。

人間の価値は生きる勇気、立ち上がる意思にこそある。苦境や逆境の中でこそ人間の本当の価値が問われるのである。

ぬるま湯につかったままの人生では、勇気や意思を問われる場面も出てこない。

また、人生において物事にチャレンジしていくことも大切である。そこで成功したか、失敗したかということは問題ではない。自分が人生に向かって挑戦していく、その姿勢に価値があるのだ。

何にもチャレンジせずに草の様に平穏な人生を送ることもあるだろう。それはそれで憧れであるが、挑戦し続ける生き方があってもいい。

人生にはどんな価値があるのか、どんな意味があるのかという問いがある。

人生を価値づけ、意味づけるのは自分自身である。自分がどう生き、どう在るのか。それが価値であり、意味である。